昨日8月6日は、原爆の日でした。

今年は大阪で迎えたので、いつもの年とは違う静かな朝。

テレビを通して黙祷を捧げました。

 

最近、映画「この世界の片隅に」や新しく出版された絵本をみると、

今までとは違うアプローチで、

日々の暮らしから戦争を見つめる作品が増えたように思います。

 

見るのに勇気が必要だったり、

思わず目をそらしてしまったり、

夜眠れなかったり。

戦争の悲惨さや事実を伝えるには必要ではあるけれど、

「これからの未来について、子どもと考える作品があったらいいな」

と思い始めていたところ、良い本に出会いました。

 

ドームがたり

こちらは今年出版されたばかりの新刊絵本。

『ドームがたり』アーサー ビナード・作/スズキコージ・画

 

スズキコージさんの画に圧倒されますが、

原爆ドームがまだ美しい建物であった時代から、お話の語りが始まり、

そこにあった人々の暮らしが描かれます。

 

辛く悲しい時がやってきますが、

この絵本はそこで終わるのではないのです。

 

戦争に利用された「原子爆弾」だけでなく、

平和利用と言われた「原子力発電所」にも話が進みます。

 

原子力発電所が平和利用ではないことは、

福島での事故ではっきりとわかり、

原発即停止の声もあがりました。

時間の経過とともに「ないと困る」という人の声に押され、

うやむやになっている日本の現状。

 

ドイツでも、「原子力発電所は安全な施設」という解釈で建設されました。

安全な建物なのだから、効率的に考え「電力が必要な都市部」に建設されました。

日本では、安全な施設と言いながら、なぜか送電距離の遠い、人口の少ない地方に建設されています。

 

でも、福島での事故をきっかけに、

「原子力発電所は安全ではない」とわかり、

ドイツのメルケル首相は、国内すべての原子力発電所の停止を決断しました。

物理学者であったメルケル首相には、どれほど危険なものかわかったのでしょう。

 

アーサービナードさんは、以前から、

「原子力発電所は核兵器を保有するのと同じくらい危険なこと」

と強く訴えてきた方。

この絵本にも、まっすぐな思いが描かれています。

 

知らなかった、ぼくらの戦争

 

この本も、今年出版されたばかりの新刊です。

知らなかった、ぼくらの戦争 アーサー ビナード・著

アメリカ出身の詩人アーサー・ビナードさんが、

日本人の太平洋戦争体験者たちを訪ね歩き、

戦争の実態と、個人が争いから゛生き延びる知恵゛を探ります。

自身がアメリカで受けた教育と照らし合わせながら戦争について考える姿は、

子どもたちも興味を持って読んでもらえるのでは。

 

日本の歴史を学ぶ中で、近代史や太平洋を取り巻く戦争については、

残念ながら学校の授業ではあまり詳しく学ぶ機会がない状態です。

アジアの国々での戦争の実態や痛みを知らないまま関わりを持つことは、

恥ずかしいこと。

学校で学ぶ機会がなくても、自ら学ぶ機会を作り知っておきたいことです。

 

さがしています

『さがしています』アーサー ビナード・著/ 岡倉 禎志・写真

この写真絵本には、怖い映像や言葉などは出てきません。

資料館に収蔵されている約2万1千点の中から選んだ14点。

そのものたちと、向かい合い、

ものたちが語りたかった言葉をアーサービナードさんが通訳した言葉が綴られています。

 

ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸

 

ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』 ベン・シャーン・絵/アーサー・ビナード・文

 

これは、アメリカの画家ベン・シャーンさんの絵に、

詩人のアーサー・ビナードさんが文章をつけた絵本です。

第五福竜丸の被曝について書かれたものですが、

怖い・恐ろしいといった表現ではありません。

 

ベン・シャーンさんの絵をじっと見つめ、

アーサー・ビナードさんの文にじっくりと耳を傾けてか、

感じる絵本だと思います。

 

ご紹介した本は、まずは大人がじっくりと読んで自分の考えをもち、

その上で一冊だけ選んで、

子どもと読んで語る時間を迎えてほしいと私は考えます。

 

 

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