【2019HHイギリス研修をふりかえる⑥】ヒーリングハーブス社ジュリアンのレクチャー

クリックハウエルの朝は、まぶしいほど強い太陽の光。

朝日が昇る景色を見たいがために、

朝5時に起きて首にカメラをひっさげて、

クリックハウエル橋の近くまでやって来ました。

 

 

この日は、この旅の一番の目的、

待ちに待ったヒーリングハーブス社でのジュリアンのレクチャーです!

 

ジュリアン・バーナード氏のレクチャー

会場は、ヒーリングハーブス社のレクチャールーム。

「私はレクチャーを始める時は、必ずレメディ作りから始めることにしている」

ジュリアンはそういって、その理由と共にレメディ作りについて語ってくれました。

 

ジュリアンが手に握っているのは、

バッチ博士の著書 “12Healers”『12ヒーラーズとその他のレメディ』。

この本には、38種のフラワーエッセンスの説明と共に、レメディの作り方が載っています。

医学の知識がなくても家庭で簡単に使えるようにと、バッチ博士が書き残してくれた本です。

 

バッチ博士が亡き後、バッチセンターが大きな会社に買収されてからは、

この本の作り方のページが削除され、再度出版されました。

作り方を公開したままでは、独占的に製造販売できないからでしょう。

 

「この本から作り方を除いて書くことは、許されることではない」

そう思ったジュリアンは、再び作り方を記載した本を出版しようとしましたが、

大きな力に止められ。製本しても売ることができなくなってしまったそうです。

 

その後、ヒーリングハーブス社を創って独立したジュリアンは、

バッチ博士の残したレシピ通りにエッセンスを製造し販売し、

レメディの説明と共に作り方を記載した本を出版しました。

それが問題となり、裁判に巻き込まれて大変な苦労を背負います。

 

でも、その苦労のおかげでフラワーエッセンスの作り方が公開され、

世界中に広がり、

こうして私たちも日本で手にすることができるのです。

 

レクチャーを始める時にエッセンス作りからスタートするのには、

ジュリアンの特別な思いが込められているのでした。

 

作り手のジュリアンが大切にしていること

フラワーエッセンスの作り方は、とてもシンプルです。

シンプルだからこそ、

エッセンス作りに必要な「植物・水・太陽(天気)・作り手」

どの要素のコンディションも大切です。

どの要素が欠けても、良いエッセンスが作ることができません。

 

 

バッチフラワーエッセンスの作り手としてコンディションを整えるために、

ジュリアン自身が大切にしていることも教えてもらいました。

 

ジュリアンは、自分の中(感情や精神的なもの)に、

クリアなスペースを作るようにしているそうです。

 

例えば、スマホは置いておく。

子ども達や孫、家族に良くないことがあったと知らせを受けたら、

レメディを作る際にそのことを考えてしまうので作らない。

 

心がフラットでないときに、レメディを作ると、

手順を間違えるなど、最新の注意を怠ってしまうから。

レメディにマイナスな情報が入り込まないよう、

心配なことは脇に置いて、コンディションを整えておくことを大切にしていると。

 

私たちが普通に暮らしていると、

常にいろんな情報が入ってきて、心はざわざわと揺れています。

驚くようなニュースを見て、大きな波が押し寄せ、

日々の暮らしの中でも、あれこれと気がかりなことや、

小さな心配が次から次へとやってきたり。

心を穏やかに、波のないフラットな状態にしておくことは、

簡単なことではないですよね。

 

ジュリアンは約35年もの間ずっと、

最高品質のフラワーエッセスを作るために、

その生活をずっと続けているのです。.

 

植物のジェスチャーから学ぶ

レクチャールームで、

  • レメディの作り方
  • レメディの働き方
  • カウンセリング
  • 四大元素など、

ジュリアンから深くみっちり教わった後は、

外に出て植物を観察し、植物から学びます。

 

ヒーリングハーブス社の周りには、

花が満開になる時期を知るために、

沢山の種類のバッチフラワーが植えられています。

 

左上から時計回りに

ワイルドローズ・パイン・セントーリー・クレマチス

左上から時計回りに、

ウォーターバイオレット、ラーチ、アグリモニー、ウィロー。

エッセンス作りにはこの植物は使われず、

人が近づかない場所の野生の自生の植物が使われます。

 

こちらは、アスペンの木。

見るだけでなく、目をつむって木にぴったりと背中をつけ、

この木を感じてレメディについて考えます。

 

 

他にも、クレマチス、ウォールナットなど、

植物の様子をじっくり観察していきながら、

レメディについての考えを深めていきました。

 

四大元素を感じながら、

スケッチ通して植物をじっくり感じる時間もありました。

 

個人的には、ウォーターバイオレットが育つ場所が、

なんとも静かで清らかさを感じ、素敵で♪

とても穏やかな気持ちになりました。

 

 

ヒーリングハーブス社で作られるエッセンスたち

長い一日のレクチャーの最後は、ヒーリングハーブス社の会社見学。

中庭からの光が優しく入る空間です。

 

最初の行程は、ボトルにレメディの名前が入ったラベルを貼ること。

 

ラベルを貼ったボトルに、レメディを入れていきます。

出来上がったボトルは、二人一組で検品していきます。

注文が入った商品は、こちらで揃えてチェックしていきます。

みなさんが使うフラワーカードも、ここでセットされていました。

全ての行程が、間違いなく、正しく行われるよう、

作業の行程が組まれ、正確にチェックされているのだと、

ジュリアンが教えてくれました。

 

最後に全員で記念撮影!

一日とは思えない濃厚な時間。

この日の深い学びを整理して落とし込むのには、

実は、日本に帰って1週間の時間が必要でした…。

 

【2019HHイギリス研修をふりかえる①】バッチフラワーエッセンスの旅のはじまり

【2019HHイギリス研修をふりかえる②】バッチ博士が生きた時間に触れるバッチセンター

【2019HHイギリス研修をふりかえる③】バッチセンター周辺ソットウェルの街さんぽ

【2019HHイギリス研修をふりかえる④】ヒーリングハーブス社を目指して

【2019HHイギリス研修をふりかえる⑤】バッチ博士がはじめてフラワーエッセンスを発見したアスク川

【2019HHイギリス研修をふりかえる⑥】ヒーリングハーブス社ジュリアンのレクチャー

【2019HHイギリス研修をふりかえる⑦】森の中で出会ったセカンド19の樹々

【2019HHイギリス研修をふりかえる⑧】クリックハウエルの街あるき

【2019HHイギリス研修をふりかえる⑨最終回】ロンドンでのバッチ博士とキューガーデンでの植物観察

 

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