【ドイツ・ハンブルグ紀行】③魅惑の食材
ヨーロッパへ料理を学びに行った人からいつも耳にする言葉は、
「食材が違うから、同じ味を出すのが難しい…」
本当に美味しいものは、自国で消費するので、輸出には回らないのだとか。
ドイツの美味しいもの。
私が思い浮かべるのはビール・ソーセージ・プレッツェル…
もっともっと美味しい食材があるんだから!
と聞いてやってきたのは、
新鮮な食材が並ぶイーゼルマルクト(Isemarkt) 。
火曜と金曜の朝9:00から14:00の間だけ開く、ヨーロッパで一番長い屋外マーケットです。
地下鉄U3のホーエルフトブリュッケ(Hoheluftbrücke) から、
エッペンドルファー・バウム(Eppendorfer Baum) の間の高架線路の下で開かれる長〜いマルクト。
どっちの駅から降りてみても大丈夫。
端から端まで楽しんで、たくさん買い物しても、階段を登ればすぐ駅という便利さ♪
いろ〜んなお店が並んでいるので、歩いて見るだけでも楽しいところです。
こちらは八百屋さん。
新鮮なオーガニック野菜が並んでいます。
男性がじっくり食材を選んでいる姿が、なんだかステキ♪
色とりどりのグリーン・ベジタブル。
美味しいサラダにいいわね〜
煮込み料理にぴったりのトマト。
このトマトは昔、日本に入ってきたばかりの頃は、
「赤茄子(あかナス)」って呼ばれてたんですって。
人参やラディッシュは、葉っぱがついたままを束にして。
ピーターラビットが出てきそう♪
こちらは、ルバーブ。
煮込んでジャムにしたり、デザートに使うと美味しい食材です。
赤毛のアンには、「ルバーブ・パイ」が登場しますよね。
そうそう、ホワイトアスパラが旬を迎えた時期でした。
お店おじちゃんは、
「ホワイトアスパラは、焼くんじゃなくて煮込むと美味しいよ〜」って。
街の本屋さんにも、アスパラ料理のレシピ本が沢山並んでしました。
ミニトマトは、房ごと。
緑色のツルが「採れたてだよ!」って教えてくれています。
驚いたのは、オーガニックなのにお値段が安いこと!
上のミニトマトは、1kgで6.80ユーロ。
表示はキロ単位ですが、もちろん必要な量(少ない量も)だけ買うことができます。
イチゴなんて、500gでなんと2ユーロ。
日本のイチゴパックの4倍くらい入ってこのお値段。
しかも完熟なので、あま〜いの♪
完熟でお店に並んでいるので、次の日になるともう傷み始めるくらい。
もっと時間があるなら、このイチゴでジャムを作りたい…
他にも、キノコやさん(撮影禁止)なども回って、お買い物終了!
駅の階段へと向かいます。
列車はほぼ定刻通り。
美味しい食材がこんなに揃いました。
朝から歩き続けたので、早速ランチを楽しみます♪
夕食は、初めて見るきのこに、パン粉をつけたきのこのソテー。
いつもだっら、
「旅に出たときくらい料理を作ることから解放されたい!」
と思うのに、なんだか楽しい♪
一人でキッチンに立つのと、
ペチャクチャおしゃべりしながら一緒に作るのとでは、
楽しさが違う。
共働きが当たり前のドイツでは、
男女ともに働く環境が整っている。
仕事は定時に終え、休日はちゃんと休み、
2週間ゆっくり休暇を取ってリフレッシュすることができる。
「家事を手伝う」というレベルではなく、
男性が家事や料理をするのも普通のこと。
「せめて娘たちが働く頃には、こんな環境を整えてあげたいものだ。」
なんてことをしみじみと語りながら、美味しい食事をいただいていました。
「旅の間に、ドイツの暮らしをもっと上手に取り入れる方法を考えたいなぁ」
なんて、思い始めました。