【ドイツ・ハンブルグ紀行】②ノイズのない街
ハンブルグに到着したのは、日曜日の夜。
ホテルに着く頃はあたりは真っ暗と思っていたのに、外は夕方かと思うくらいの明るさ。
サマータイム中のハンブルグの日の入りは遅く、夜の9時半頃まで明るい。
いつもの感覚で暮らしているとあっという間に夜中の12時に…
あら、寝なきゃ!の毎日でした。
朝は、ピヨピヨピヨ〜♪鳥のさえずりで目を覚まします。
「とめたはずなのに、スマホのアラームがまだ鳴ってる?」
(私のアラームは、鳥のさえずり)
と思うほど近くで聞こえる、鳥たちの朝の大合唱。
でも、ホテルの周りは森ではなく、朝はとても静かなオフィス街なのに?
そのオフィス街から大通りを少し歩いただけで、
森かと思うほどの大きな木々の緑地帯がありました。
だから、毎朝、鳥たちの大合唱が聞こえてくるのねぇ〜
朝食の買い出しに、ちょっとスーパーまでご近所散策♪
大通りから一本入った裏通りは、
石畳の静かな道が続きます。
石畳の道路端は、この辺りに住んでいる方の駐車場。
ウィンドゥを眺めながら歩いていると、んっ?ダラーホース?!
ダラーホースって、スウェーデンよね…
気をつけて見ていると、北欧のオサレなインテリアショップが目に付きます。
ドイツの北の街ハンブルグは、バルト海に注ぐエルベ川河口の湾岸都市。
バルト海の周りは、
北欧デンマーク・スウェーデン・フィンランドがぐるりととり囲んでいます。
バルト海や北海周辺は、ハンザ同盟の昔からともに手を結ぶんできた仲。
海を挟んだご近所さんの間柄なんですね。
その中でも、デンマークとは海を挟むどころか、国境を接した地続き。
ちょっと車でバカンスに行ける距離なのだとか。
さてさて、旅の初日にまず最初に向かうのは、中央駅(Hauptbanhof)。
これから毎日使う市内交通の1日乗車券や地図など、
旅に必要な手続きやインフォメーションは全てここに♪
ハンブルグ市内は、Sバーン(近郊電車)・Uバーン(地下鉄)・バスなどの交通網が充実し、
全ての路線が、この中央駅(Hauptbanhof)集まっています。
ドイツでは、日曜&祝日に仕事をさせることは法律で禁じられていますが、
(いくつかの職業を除いて)
この中央駅と空港には日曜日でも営業しているお店があるので、ちょっと安心♪
外務省のたびレジ(外務省海外旅行登録)情報によると、
中央駅近辺は、ところによっては危険なエリアもあるようでしたが、
思っていた以上に治安もよく、ホッ。
駅の地下街の花屋さんにはキレイな花が溢れ、しかも魅力的なお値段♪
駅のサインのデザインは、可愛い上にわかりやすい!
こっちが、U1のホームよ〜♪
あっちが、U3のホームよ〜♪
地下鉄のホームもとても清潔で美しい。
何より、静か!
けたたましいチャイムや音楽、アナウンスなどはなく、
列車は静かに入り、発車時刻になると静かにホームを離れていきます。
車内も静かで、無意味なアナウンスはありません。
大声で話す人もなく、ゆっくりと静かな時間が流れていきます。
地下から外に出ました。
駅やバス停の表示は、オサレで機能的なデザイン。
なんだか、駅のことばかりに。
(鉄女ではないのに…)
さてさて、街の中心部の方へ行ってみましょう。
中央駅から少し歩くと、クラシックな建物が見えてきます。
こちらは、美術工芸博物館(Museum für Kunst und Gewerbe)
世界各国から集めた工芸・グラッフィックデザイン・モード作品などを所蔵しています。
日本の茶室もあるのです。
美術館の前をまっすぐ歩いていくと、
デパートなどが立ち並ぶ繁華街(ショッピングゾーン)に入ります。
お土産物やキッチングッズ、家電、文房具など、心躍る楽しいエリア♪
のんびり回りながら、ふと気づいたこと。
「音がない!」
ショッピングアーケードやデパートの中も、
なんとなくゆっくり過ごせるので、
「なんでだろう?」
と考えていたら、
賑やかな音楽や宣伝のアナウンスがないからなんですね。
ドイツ人は、音と臭いに非常に敏感なんだとか。
日曜日に、芝刈り機の騒音を立てて庭の手入れはとんでも無い事らしい。
耳障りなノイズが少ないと、
街中特有のイライラや、疲れを感じることなくゆっくり過ごせる気がします。
静かな世界に慣れてくると、
夜の眠りの質が日に日に良い方へ変わっていくのがわかりました。
子どもも大人も、いつの何かに追われて忙しい日本。
もっと、音に敏感になって耳障りな音を消す事が出来たら、
時間の感じ方が変わるかもしれませんね。