【ドイツ・ハンブルグ紀行】⑥資本主義のはじまりの街リューベック
ハンブルグから車で約1時間、快速列車なら約45分のところにある、
リューベック(Lübeck)という街に足を伸ばしてみました。
13〜14世紀ハンザ同盟が栄えた頃、
その中心として最も繁栄したのが、ハンザ都市リューベックです。
こちらは、街のシンボル ホルステン門(Holstentor)。

これだけの立派な門を、王様や貴族ではなく商人が建てたというのですから、
ハンザ商人はどれほど大きなお商売をして、お金持ちだったことか…
すぐ隣にあるこの建物は、かつては塩の倉庫。
その時代、南の塩の産地リューネブルグから運ばれた塩は、
海産物を貯蔵するための貴重なもので、かなりの高値で取引されていたそうです。

ちなみに、当時塩がどれだけ貴重なものだったか知りたい方には、こちらの絵本がおすすめです。
『世界を動かした塩の物語』マーク・カーランスキー・作/S.D.シンドラー・絵
倉庫の前の運河には、なんだか懐かしい趣の船が。可愛い♪

そしてその横を、水陸両用バスが駆け抜けて行きます!びっくりですわ…!!

ホルステン門前の交差点に、アンペルマンの信号機を発見しました!
ベルリンじゃないと見れないと思っていたので、ちょっと嬉しい♪
リューベックの街には、歴史を学ぶ子供たちの姿もたくさん見えました。
遠足にもちょうどいい距離ですものね。

初めてのところに来たら、まずは高いところに登って街を眺めてみたいもの。
聖ペトリ協会(St.Petrikirche)から、街の様子がよく見渡せると聞き、早速登ってみました。

上からの眺めは、こんな感じ。


街全体が、中世のまま残されているような素敵な眺め。
あまりに可愛いので、トイカメラでミニチュア風に撮影してみました。

ペトリ協会のすぐ向かいのマルクト広場には、たくさんの露店が並んでいます。
美味しそうなナッツのお菓子♪

上を見上げると、黒いレンガの重厚な建物が!
こちらは、市庁舎(Rathaus)。
マレフィセントが出てきそうな雰囲気ですよね。

そのすぐ裏には、名物のマルチパン(=マジパン)で有名な、
ニーダーエッガー(Niederegger)のお店があります。

お店の中は、こんな感じ。

お土産物の可愛いマジパンがお店の中い〜っぱいに飾ってあり、うっとり見とれてしまいます。
上に飾ってある大きな帆船も、マジパンでできているんですよ!
2階は素敵な内装のカフェになっているので、
ケーキとコーヒーでゆっくり一休みすることができる憩いのスポット。
外には、マジパンアイスをテイクアウトできるコーナーもあって長蛇の列。
でも、並んだ甲斐がある!というほど、美味しかったです♪

街の中には、趣のある路地があちこちに。

看板を見ているだけでも、おとぎの国に迷い込んだようですね。

ここは、あやつり人形の美術館。

いらっしゃーい!と誘われているよう…

ずいぶん歩いたので、ちょっと小腹がすいてきました。
あっ!素敵なカフェを発見♪

このお店は、動物性のものを使わないベジタリアンのケーキ屋さんでした。
乳製品のアレルギーがあっても、安心して食べられるケーキですね。

イチゴのケーキは、びっくりするほど爽やかな美味しさ!
何個でも食べたい!と思うほど美味しかったです♪
黄色のケーキは、乳製品を使っていない上ににグルテンフリー。
小麦粉も使っていないそうです。

どのケーキも、甘すぎず、さっぱりとしてとーっても美味しんです!!
あー、またこのケーキ食べたい…
そんなことを考えながら歩いていると、薬局(APOTHEKE)を発見。
看板がゴージャスですね。

ドイツでは、軽い病気にかかると、まずかかりつけの薬局で薬剤師さんに相談するそうです。
症状を伝えて、薬剤師さんに薬の相談をしている模様。
店頭には、症状に合わせて選ぶハーブティやサプリメント、
バッチフラワーエッセンスも並んでいました。
薬剤師さんに自然療法のお薬の相談もできるなんて、うらやましい薬局です!

デザインが素敵なので、看板を眺めて歩くのも楽しい時間♪
このドアの取っ手、靴なんですよ。
そう、ここは靴屋さん。
賢そうなタカの看板ですね。
こちらは、古本屋さん。
これはすぐわかりますね!
そう、時計屋さん。
街のカフェでは、ゆっくりとくつろいだ時間を過ごすナイスミドルの姿も。

大きな音も、音楽も流れない、静かな環境。
古い町並みを眺めて歩く時間は、気持ちのよいくつろぎの時間。
普段、人混みが苦手な私ですが、
なぜか疲れない1日でした。
リューベックの街のおかげで、ハンザ同盟を手掛かりに、世界史に興味が湧いてきました。
さてさて、歴史の勉強でも始めましょうかね♪








